【窮々×創造重視】デキるメンバーなので安心していたら…

2022年2月16日投稿

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ご相談内容

日頃のメンバーの様子

私は直属の上司ではありません。
日々の会話から、ほぼそれぞれのアンケート結果通りの意見を聞いています。
多分このメンバーがアンケートで答えている内容は直属の上司に対する想いと思われます。

そこで相談は、直属の上司からメンバーへの対応のポイント(小職は結果重視、直属の上司は調和重視)をご教示頂きたいです。
直属の上司の負荷も考えながら、場面やテーマによっては小職が直接関与することも必要かと考えています。

考えている対策

日々の業務の中でこの二人との会話を増やしたり、仕事の進め方や考え方をしっかり説明する機会を持ったり、業務分担を再編、商談同行の機会を増やすことを取り急ぎ対応し始めています。

弊社からのご回答

○○さんの状態は「窮々」です。
「窮々」とは、目の前の仕事に追われて余裕が持ちづらい、
あるいは、職場に居場所が無いと感じてしまっている状態です。

○○さんの場合、仕事に対する「当事者意識」や「誇り」は5点満点中の4点台と高い水準にあり、
今の仕事を頑張ろうという気持ちは強く持てているようです。

一方で、環境認知の4項目に目を向けますと、すべてが3.0点を下回っており、
とりわけ「個々人が尊重される」と「コミュニケーションが取りやすい」は
1.0点となっています。

1.0点という点数は5点満点では最低点ですので、
————————————–
・自分の状況をまったく分かってもらえていない
・自分への配慮はまったくしてもらえない
・周りにはまったく相談できない
————————————–
とご本人が強く言いきっておられる状態です。

上司から見た期待到達度はもっとも高い水準にあることと併せると、
周囲は「彼はできる、大丈夫だ」「よくやってくれている」と思って
あまり関わっていない/支援をしていないけれど、
ご本人からすると「仕事が難しい」けど「上司に助けてもらえない」し、
「独りで頑張っている」
感じがしてしまっている。

その結果、職場に居場所がない(「自分のままでいられる」が3点未満)と感じ、
「窮々」という結果に判定されているものと推測されます。

○○さんは「創造重視」タイプに分類されています。
このタイプは、周囲との関係性が、ご自身のモチベーションにも影響するタイプです。
周囲との関係が良好であり、”みんなで頑張っている感”を持てると、
エネルギーがどんどん出てくる
と言えますが、
それぞれ個人プレーで仕事を進める環境だったり、
周囲との関りが薄い環境では、孤独に感じてエネルギーが出ないことがあります。

ご相談にございました、各タイプごとの上司が気を付けるべき留意点は下記の通りです。

<結果重視の場合>
・結果重視は、放っておくと、最も他者とのコミュニケーションが薄くなりがちなタイプです。
・上司であれば、自然と業務上、必要最低限のコミュニケーションしか取らないことが多いです。
 他のタイプの上司は、もっと雑談をしたり、私的な交流をしていると思えば分かりやすいでしょう。
・特に○○さんは孤独を感じていらっしゃいますし、仕事の相談を日頃からしていたいと
 感じているようですので、ベースのコミュニケーションを増やして頂くことをお勧めいたします。

<調和重視の場合>
・調和重視は、気配り上手で、相手のことを心配できる方です。
 ぜひ○○さんが孤独を感じていることを共有頂いて、寄り添って頂くことをお勧めします。
・ひょっとすると、○○さんは仕事もできているし、問題ないだろう。
 彼には彼なりのやり方もあるだろうから、基本的には任せておこう。と考えがちです。ご注意ください。
・○○さんは、もっとチームで仕事がしたいと考えていらっしゃるようですので、
 そういった体制が何かしらつくれないか?みんなで仕事を進めている感じを醸成できないか?
 をぜひご検討頂けるとよいと思います。

以上、ご参考になればと存じますが、いかがでしょうか?

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